長沼城

長沼城

(出展 「探訪 信州の古城」 -城跡と古戦場を歩く- 湯本軍一 監修)

永禄十一年、武田信玄は飯山城攻略のため、長沼城の修築を行った。
海津城は千曲川右岸の後背湿地に造られた軍事拠点・流通上の拠点であった。
長沼は関東から利根川水運を利用し、上州道(薄井峠が主)・千曲川を経由して到着する終着点であった。
海津城とともに、武田氏の北信濃支配の要である。

天正十年、武田・織田滅亡以降は、
海津・長沼両城は上杉氏の北信濃支配の重要な拠点として位置付けられていくのである。
これらは近世的な平城で、軍事的な拠点だけでなく、
流通や交通政策などの治世を行ううえで有効な城となっていった。

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